八重山から台湾へ

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しばし八重山とお別れ(日本出国編)

台湾は日本の最西端である与那国島から約110キロの距離にある。これは中国本土から台湾海峡を挟んで台湾までの距離よりも近い。与那国からはよく晴れた日に、年に数回だが台湾が見えることは知られている。

与邦国は昔から台湾とは経済や人の交流など様々な面で深いつながりがある。現在でも小型船を使った拳銃や電化製品などの密輸や密入国が地元の新聞紙上をにぎわすことがある。 珍しい物では、捕鯨調査委員会に加盟していない台湾から鯨肉の密輸が行われたこともある。

また、与邦国では台湾のテレビの電波が届くし、台湾ではNHKの衛星放送の電波が受信できるので、アンテナさえつければ日本の放送をリアルタイムで見ることができる。それぐらい台湾と日本とは近い国なのだ。

そもそも台湾は昔50年もの間、日本領土だった。この辺の話も追々していくことにするとして、現在、日本と肩を並べるほどの経済大国になり、パソコンのパーツの出荷では世界一の台湾。今、パソコンを使っている人は、そのパソコンには必ずと言っていいほど台湾製のパーツが使われている。

私たち日本人はこんなに身近な国台湾をどれだけ知っているだろうか。せっかく八重山まで行ったなら、もうちょっと足を延ばして台湾も訪れてみてはいかがだろうか。 本当に近いのだ。なんたって与那国のちょっと先なんだから。


与那国から台湾を見ると、意外なほど大きく見える。台湾は島の西部に平野が広がり、東部は山だらけだ。台湾の山は高く、富士山よりも高い山が6つもある。

最も高い山である玉山は、日本統治時代に新高山(ニイタカヤマ)と呼ばれ、真珠湾攻撃の際に使われた合言葉「ニイタカヤマノボレ」は有名だ。

与那国から見る台湾は、ちょうど高い山々が連なっている方向であるため、驚くほど大きな島に見える。けれど与那国から石垣と台湾とはほぼ同じ距離。与那国から石垣は決して見えないけれど、台湾は見える。それほど大きな山が連なっているのだ。


石垣から台湾に行くには、現在は船を使うしかない。石垣空港は国際空港ではないので、飛行機で行くとしたらいったん那覇に戻るしかない。

でも船の旅も快適だ。台湾までの船は有村産業の「飛龍」と「飛龍21」が運航されている。どちらも大きな船なので、揺れもさほど感じない。運賃も安いし、パスポートさえあれば、八重山にいてその気になったらすぐに行ける。満員でチケットが取れないなどということはまずないだろう。

料金は石垣〜基隆がツーリストクラスで12,500円。
これは飛龍21。かなり大きな船でまだ新しいだけあって船内はきれいだ。
レストラン、シャワーも完備。


2000年夏現在、石垣から基隆と高雄行きが、それぞれ週各1便づつある。しかし、現在は、那覇から石垣経由で台湾まで行くのだが、台湾からの帰りは那覇に直行してしまう。だから残念ながら、台湾からまた八重山に帰ってくるという予定は立てにくい。 台湾は、だいたい九州くらいの大きさで、基隆はほぼ北端、高雄は南端にある。

首都である台北は、基隆から電車ですぐなので台北に行く人には便利だけれど、基隆の町自体はわりと地方都市といった感じ。

高雄は、台湾第2の都市。台湾一高いビルもあって、さすがアジアの経済大国を実感させる都市だ。


台湾入国のための申請書。書き方は簡単。ガイドブックにも書き方は出ているだろう。

ちなみに、台湾は14日以内の滞在ならビザは不要。

乗船券も航空券も台湾で買った方が安い。だから、帰りの分は台湾で買いたいところだけど、帰りのチケットを持っていないと入国できないのが原則。

しかし、私の場合、「帰りのチケットは持ってますね」と、日本出国と台湾入国のときに聞かれたが、一度も実際に見せることはなかった。

上の画像はツーリストクラスの船室。ツーリストクラスとは、いわゆる2等クラスだが、2段べッドが左右に6つ、12人部屋になっている。


私が乗ったのは高雄行きの「飛龍21」。午後3時に出航し、翌朝6時に着く(2000年夏現在)。

出航時間の1時間半前に船内で出国検査がある。飛行機で出国する時と大して変わりはない。パスポートにポンと出国のスタンプを押してくれるだけだ。あとは、船に乗っている間に、台湾入国のための申請書を書いておけばいい。

出航したあとは、船のデッキに出て、しばしの別れとなる八重山の島々をぼーっと眺めていてもいい。遠ざかる西表の山並みは、傾きつつある太陽に照らされてとても美しい。

さらば八重山。竹富全景。

このあと、西表を通り過ぎる頃、夕焼けが美しかった。

夕方6時にレストランが開店し、夕食をとった後、再びデッキへ出る。

天気が良ければ、水平線に沈んでいく太陽を見ることができる。水平線に没する太陽は、沈む最後の瞬間に緑色に輝く。なかなか見ることのできないエメラルド色の太陽は、南国では幸運の証しだ。もしも見ることができたら、明日からの旅の幸運を祈って眠りにつこう。

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