八重山から台湾へ

中級者コース

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日本大好き!

 最近は、台湾といえば、パソコンでも有名だ。台北の光華商場は、パソコン雑誌では必ず取り上げられているのでご存じの方も多いだろう。
 しかし値段は日本と大して変わらない。というより日本の秋葉原などで特価品を探した方が安いと思う。しかも特に変わったものがあるわけでもない。しいて言えば中国語のキーボードくらいだろうか。パソコンに大いに期待して台湾を訪れると、ちょっと失望することになるかもしれない。

 しかし、パソコン店にたくさんの若者がたむろしているのは日本と同じだ。そして、日本では見かけない、パソコンゲームのゲームセンターがあった。台湾でもテレビゲームは盛んだが、ファミコンやプレステのゲームよりはパソコンのゲームのほうがずっと数も多いし、流行っているように見えた。
 しかし、ドラクエ7が日本と同じ8月26日の発売で、しかも予約受付の張り紙があったことを考えると台湾でも人気があるようだ。しかし、もちろんのこと日本語版そのままだ。レーシングゲームやシューティングと違って、RPGは言葉が分からないとできないと思うのだが、台湾の若者はそれでも買うのだろうか。

 

 ちょっと読んでみると、健康になるための栄養食品の広告らしい。
 健康というのは、世界中、どこの国でも頭を悩ます問題なわけです。


 流行やゲーム、音楽以外の分野でも日本の文化はあふれている。日本にあるものはほとんど全て台湾にあると言ってもよいくらいだ。回転寿司の店もあるし、牛丼の吉野屋もあった。

 台北市役所近くに、二ューヨーク二ューヨークというショッピングセンターがある。最近できたばかりで、かなり大きなものだ。その地下の食堂街は、半分以上が日本の食べ物を扱っている。ラーメンは「日式拉麺」と呼ばれていて、豚骨からミソラーメンまであった。お好み焼も、東京風、関西風、広島風と分かれている。スシ、テンプラはもちろんのこと、おでんまであった。

 おでんは「関東煮」という名前で売られている。ただし具の方は日本と若干違って台湾風にアレンジしてある。しかし、おでんの桶に具ごとに分けて入っていて、具が一つ一つ選べるのは日本と同じだ。 日本のキャラクターも人気がある。お恥ずかしい話だが、私は「すしアザラシ」というのを台湾で初めて知った。

 一番人気があるのはキティらしい。町のあちこちの看板で見かけた。マクドナルドではキティの人形が買えるフェアをやっていた。あまりにも人気があるので、社会問題にまでなっているようだ。ただの白い猫のどこがいいのだという論調らしいが、ただの白い猫の良さが分からないようでは、大人は決して子供の気持ちを理解できないというのは、いずこも同じである。

日本拉麺に日式弁当。
ラーメンにキムチはまだしも、レモン紅茶ってのは台湾らしい・・のか?


 台北の「そごう」の本屋の一画に日本の本を扱っているコーナーがある。本来は日本人のためのものだと思うが、そこの漫画のコーナー(もちろん日本語の)には、台湾の若者がたくさんいた。言葉が分からなくても人気があるらしい。最近では、日本の漫画週刊誌を吹き出しだけ翻訳し、そのままコピーして売っているという話しも聞いた。しかも日本発売の2,3日後だそうだ。大変なエネルギーだと思う。

 その本屋の前に、日本のテレカを売っている店があった。ほとんどが使用済のものだ。にもかかわらず、キャラクターものには高い値段がついていて、1枚15O元(約500円)くらいするものもある。風景や動物などは、35元(約120円)くらい。中には「〇〇商店開店10周年記念」と書かれたようなものまであった。
 日本ではただのゴミにしかならないようなものでもこちらでは値段がついて売買の対象になる。台湾の若者の目は、それほどまでに日本へ向いているのだ。 しかし、なんでもかんでも日本の真似をしているかというと、決してそんなことはない。

 まず、髪を茶髪にしている子は少ない。いることはいるのだが、減多に見かけない。厚底サンダルもだ。また、ガングロの子や制服をたくしあげてミ二スカートにしている女の子も一度も見かけなかった。もしも、台湾でそんな格好をしたら、きっと大問題になるのだろう。今後も、台湾では流行らないに違いない。
 考えてみれば、そんな格好がはやっているのは、世界広しといえども日本だけだ。日本人というのは、自分の見える範囲内の若者に対してすべからく寛容だ。というより、目に見えてはいるが、もう手が届かなくなっているのかもしれない。

 台湾では、制服を着ている子は、いたって真面目な恰好をしている。もちろんおしゃれな子たちはいるにはいるのだが、男女ともメガネをかけている子がとても多い。日本ではおしゃれに気を遣う子は、眼鏡をやめてコンタクトにしたりするだろうが、台湾ではそんなこと以上に大事なことがあるのだ。それはつまり受験である。 台湾の受験は日本以上に大変である。大学に入る入らないということで、その子自身やその家族が受ける影響の大きさは日本以上だ。


 勉強以上に自分の生き方を大切にするという日本の多くの若者の考えと、台湾の若者と、どちらが良い悪いという問題ではないが、少なくとも日本の若者も少し前までは台湾と同じような感覚だったはずだ。それがいつの頃からか個人主義という考え方が台頭してきた。

 血縁という単位で物事を考える農業が基本の国に、個人を単位とする欧米の考え方が浸透してきた。そもそも基本的な立場の異なる二つの考え方が入り交じって、いったい日本という国はどこへ向かうのだろうか。自由を追い求め、歯止めの利かなくなりつつある国に、行きつく楽園は存在するのだろうか。

 「補習班」という名前の、日本で言う予備校は、町のあちこちで見かけることができる。台北駅前の三越の裏辺りにはずらりと並んでいる。代々木や高田馬場など比ではない。

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