竹富島うんちく話

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安里屋ユンタ

 

民謡「安里屋ユンタ」

「安里屋ユンタ」は沖縄民謡として有名です。安里屋クヤマという女性が主人公として歌われている歌で、クヤマは歴史上の実在の人物です。
歌詞は一定ではないと思いますが、だいたいの内容は次の通りです。

竹富島に1738年、琉球政府から役人が派遣されてきました。その中の一人で「目差主」という身分の者から クヤマはプロポーズを受けました。

プロポーズと言っても、正妻ではなくて現地妻のようなものであったようですが、いずれにしても クヤマはこのプロポーズを断りました。「目差主」という身分は今で言えば村の助役のようなもので、 村長の下の身分です。そのため、クヤマは私は助役の妾になんかなりたくない、なるなら村長の方がいいと言って断ったわけです。

すると、断られた「目差主」が悔しさのあまり(かどうかは知りませんが)、
「そうかい、それじゃ おまえなんかよりもっと綺麗な女性を見つけてやるわい」と、近くの仲筋村まで走って行きました。 その途中に、イスケマという綺麗な女性を見つけ、その女性にプロポーズし、めでたく結ばれ故郷に連れて帰り、 なんやかやと可愛がったという、その過程を歌にしたものが本来の「安里屋節」でした。

この当時、役人は絶対的存在であり、民衆が役人の要求をはねつけるなどは考えられないことでした。だからこそ、クヤマの話は民衆に勇気を与えるものとして唄にまでなったわけです。

これが明治期以降、沖縄の芝居役者などによって様々に変えられたりして、労働歌であるユンタになり、昭和9年に「新安里屋ユンタ」としてコロンビアレコードから発売され、それが現在歌われている「安里屋ユンタ」の原型になりました。

ちなみに歌の合いの手である「マタハーリヌチンダラカヌシャマヨ」とは、「なんて可愛らしい絶世の美女よ」というような意味です。これもインドネシア語であるという説とか、いくつか説があって一定していません。
私が思うに、マタは感嘆語。ハリというのは玻璃で、美しいガラスのこと。チンダラというのはかわいいという意味。カヌシャは美しいの意。マが女性。ヨは接尾語。
で、「なんと、ガラスのように美しくかわいい女性であることだなあ」という意味になるのではないかと想像します。

蛇足ですが、クヤマはその後、望み通り(?)村長と結ばれ、村長が島を離れるときには、 たいそう立派な土地をクヤマに残したということです。

クヤマの墓

島の北西部にあります。ちょっと高台になっていて、竹富島では珍しい光景の場所です。

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